
当園にて生産しているアンスリウムの管理方法をまとめています。
ラベル裏のQRコードよりアクセスできますので、日頃のお手入れの参考にしてください。
① 暗い玄関ではなく室内の明るい場所がおすすめ

アンスリウムを長く楽しむために一番大事な要素は「光」です。
株を健康な状態で維持するため、そして新しい花を咲かせるために、適度な光を当ててください。
目安は「手をかざしても熱さや痛さを感じない」程度の強さです。
この目安を参考に光を直接当てるかカーテン越しに当てるかを判断してください。
②置き場所の温度は10度以上

アンスリウムの適温は25℃と言われており、20-30℃の間が理想です。
10℃を切ると株は寒さで傷み始め、40℃近くまで上がると熱さで弱ります。
風を利用して株の温度を下げたり、部屋の内側へ移動させたりして、温度を調節してください。
厳冬期の夜はダンボールをかぶせてあげると保温効果が期待できます。
③2週間に一度を目安に、土の表面が茶色くなったら水をたっぷりと

土はずっと湿らせておくよりも、適度に乾湿を繰り返す方が株には望ましいです。
土の乾きを見ながらメリハリをつけた水やりをしてください。
季節や置き場所によって乾き方が異なるので、水やり直後の鉢の重さを手に覚えさせると良いです。
加湿器や霧吹きによる株の加湿も効果的ですが、滴った水が過度に土を濡らさないように気をつけてください。
<土がカラカラに乾いてしまった場合>
水のやり忘れ等で土がカラカラに乾きすぎると、与えた水が吸収されなくなります。
その場合は水を張ったバケツに鉢を20-30分浸すと吸水力が復活します。
④風通しの良い場所が重要

風の動きがない部屋だと、上記①-③の条件を満たしていても株が枯れる場合があります。
人が通る時に空気が動く程度の風で問題無いので、風の通る場所に置いてください。
その際エアコン・ヒーターの風が直接当たらないにご注意ください。
⑤追肥と植え替え
当園のアンスリウムには、成分がゆっくり滲み出るコーティング肥料を使用しております。
効果は半年程度持続しますので、購入後すぐの肥料の追加(追肥)は不要です。
追肥する場合は1鉢あたり15g程度(寄植えは30-50g)を土表面にまんべんなくふりかけてください。
アンプル(液肥)との併用も効果的です。
各肥料はホームセンター等で販売されています。
アンスリウムを長く育てていると、鉢の中が根でびっしりの状態になります。
土が乾きやすくなり株の生長が鈍り、大きな花が咲きにくくなります。
その場合は一回り大きな鉢への植え替えをおすすめします。
植え替えは1-2年に一度、5-8月頃に行うのが理想です。
なお、当園で使用している鉢・土・肥料は以下のページでお譲りしています。
ご希望の方はこちらまで。
季節ごとの管理のポイント
①暖かい時期(4-6月、10-11月)
●光は比較的強いので、カーテン等で直射日光を避けるのが無難。
●たまに夜が冷え込む日があるので、朝方の低温に要注意。
●水やりは2週間に一度くらいが目安。
●雨続きはアンスリウムにとって最高の時期
・室内よりも外の方が環境的に良く、中庭の木陰等に置くと良い。
・雨続きのタイミングで積極的に外で濡らしてあげてください。
②暑い時期(7-9月)
●光が痛いくらいに強い時期なので、窓際はカーテン越しでも強い時があります。
・葉の真ん中あたりに黄色いシミが出てきたら「光が強すぎることによる葉焼け」のサイン。
・お部屋の内側に移してあげてください。
●寒さのことは気にしなくてOK。
●夏の花であるアンスリウムと言えど、締め切りのお部屋に放置すると暑さで枯れます。
・旅行等で数日家を開ける時はお家の北側の外壁際に置いてあげると良いです。
●水やりは10日に1回くらいが目安。
●乾燥しやすい時期なので霧吹きなどで葉を濡らしてあげる(葉水)と良いです。
③寒い時期(11-3月)
●光はだいぶ柔らかくなっているので、基本的に直射日光OK。
●10℃以下にならないように注意(特に夜間)
・アンスリウムを外に置いている場合は中に取り込んであげてください。
●土が乾きにくいので、水やりは2-3週間に一度が目安(土の表面が乾いてから2,3日おく)。
●乾燥しやすい時期なので、加湿器や霧吹き等で湿度を高くしてあげると効果的
・寒さ耐性の向上も期待できます。