室内の空気は汚れているという前提

近年建てられる家屋には、接着剤や合成資材がたくさん使用されています。
コスパ良く家を建てる上で、大活躍の資材です。
しかし、それらの資材から「揮発性有機化学物質(VOC)」が大気中に発散されることがわかっています。

VOCは例えば、「ホルムアルデヒド」や「キシレン」「トルエン」が挙げられます。
これらの物質は、アレルギー症状や喘息、疲労感、頭痛、神経系障害等の症状(シックハウス症候群)を引き起こすことで知られています。
さらに、近年の家屋は断熱性能が向上していて、「VOCを含んだ空気が入れ替わりにくくなっている」と言い換えることができます。

植物には空気を浄化する機能がある

植物の中には、日頃私達が抱えるストレスから解放してくれるばかりか、環境も綺麗にしてくれる機能を持つものがあります。
一般的に「エコ・プラント」と呼ばれている植物群で、それらの中にアンスリウムも含まれます。
エコ・プラントが密閉された空間のVOCを除去してくれることを初めて発見したのはNASAでした。
以来、密閉された空間で健康的な空気を維持するのに、植物は間違いなくひとつの手段になり得ることが証明されています。

他にもある!植物が空気を綺麗にする効果

①人間から放出される排出物(バイオエフルエント)の除去

人間が空気中に放出する排出物は二酸化炭素だけではなく、アルコール、アセトン、メタノール、酢酸エチル等も排出されます。
エコ・プラントは、これらのバイオエフルエントを除去する働きがあります。

②水蒸気の放出によるアレルゲンの抑制

冬の室内は乾燥しがちで、喉や花の敏感な粘膜は炎症を起こしやすくなります。
そのため、空気中の化学物質、ウイルス、カビ胞子、ホコリその他のアレルゲンに敏感になります。
植物は蒸散作用により、空気中に水蒸気を放出します。
その結果室内が湿潤になり、アレルゲンが人間に及ぼす影響を少なくします。

③化学物質の放出により、浮遊微生物の数を減らす

植物は空気中の微生物の攻撃から身を護るため、化学物質(ファイトケミカル)を放出します。
植物をたくさん置いた部屋の奉仕やバクテリアの数は、置かない部屋に比べて50-60%も少ないことがわかっています。
結果的に、人間も微生物の影響を少なくすることにつながります。

植物を積極的に使えば、ビジネスも上手くいく!

アンスリウムを部屋に置くと、集中力・記憶力が約20%向上するというデータがあります(anthura社調べ)。
そのため、勉強部屋やオフィスに置くことで、成績アップや仕事効率の向上が期待できるということになります。

アンスリウムに限らず、植物の緑にはリラックス効果があることはよく知られています。
ある整体院の事例では、試験的に施術部屋に観葉植物を5鉢置いたところ、その期間中売上が3倍になったそうです。
植物を通して患者さんがリラックスし、悩みを打ち明けてくれたり、営業がやりやすくなったと思われます。

まとめ

健康からビジネスまで、植物がもたらしてくれる恩恵はたくさんあります。
ぜひ一鉢お部屋に置いていただきたいです。